2014年3月31日月曜日

フライとルアーのニューハーフ?

フライで狙っていると、バックが崖で、ウエーディングも急深で出来ない、そんなポイントって、けっこう多い。そんな時、ルアーのタックルだったら、と思う。
逆にルアーで狙っていると、魚が夢中に水面の虫を食べていて、いろいろとルアーを取り替えても、まるで反応が無い。車のトランクには、フライの道具があるが、山道を1時間も歩かねばならず、選択の失敗にため息をつく。
たぶんこんな釣り人のために登場した竿が、EAGLE CLAWのPACK-IT。
グリップが上下リバーシブルになっていて、リールシートの位置で、ルアーとフライが選べるという便利なコンセプトのロッドだ。ルアーは1/8~1/2.フライは7番ラインが適合する。

これは、すばらしい。中古釣具屋で見つけた私は、迷うことなく、食いついた。頭の中には、夏に行く山奥のダム湖が浮かんでた。きっとその頃には大イワナが、写真になってこのロッドと写っているはずだ。
ついでに、easy fly caster lineという優れモノも手に入れた。フローティングラインを40センチほどに短縮してあり、13グラムの重さがあり、先端側にリーダーとフライを、後ろ側にリールのラインを結べば、ルアータックルでも軽いフライが遠投できるという、シューティングヘッド型の飛ばしウキである。ダム湖のバックが崖のポイントも、これがあれば、フライとルアー、両方で狙える。

しかし~。

いざ釣り場で使うと、次々とショックなことが起きた。
夕方のトビケラのイブニングライズを、フライフィッシングで使ってみた。グリップの中は、鉄のパイプが入っていて、リールシートをエンド側にセットして、フライリールを取り付けた。ラインは通常のWF7、ロッド長さは7,5ft。フォルスキャストで、ラインを伸ばす。もう少しで、一番近いライズに届きそうになったとき、なんと!ロッドのバットとグリップの継ぎ目が離れて、ロッドが飛んで行ってしまった。バシャッという音とともに、水面に7フィートのロッドのライズリングが広がった。
慌ててラインを手繰って、竿を回収した。なにかセッティングが間違えたか。
もう一度、バットをグリップに差し込む。今度は慎重にフォルスキャストをする。視線をグリップに向ける。すると、予想外のことが、発生していた。なんと、フォルスキャストの度に、バットとグリップが、1~2㎝ずつ離れていくのだ。パイプ状の接合部分は、5㎝しかないので、3回フォルスキャストしてシュートすると、ちょうどそのタイミングで、ロッドが飛んでいく。パイプの中に、少し細いパイプを差し込むだけの構造だ。フライキャストは、ロッドのバットの振幅がティップ、ラインへと伝わるのだから、固定されなければ抜けてしまうのは、当たり前と言えば、当たり前だ。
どんなに投げ方を工夫してみても、抜けてしまうのを防ぐことが出来なかった。
下の写真のロッドのグリップに、そのパイプが見えます。ここが滑って抜けないように、ロウを塗ったりしてみましたが、ダメでした。ただのパイプの差し込みでなく、スクリュー式のネジで固定できれば、こんな悩みは解消できそうなのに。

ではルアーロッドとしての性能ですが、ガイドがかなり旧式の鉄線のリングタイプで、そのせいか摩擦抵抗が大きく、遠くへ飛びません。ロッドのブランクも重く、疲れます。

easy fly caster lineですが、やや古いせいもあり、リーダーと結ぶあたりの部分が、変な巻きぐせがあって、飛行中にリーダーが旋回してしまいます。飛距離が出ない上に、絡みやすく、ガッカリでした。

で、いまだに1匹も釣っていません。もともと面倒がらずに、ザックにルアーなりフライなり、パックロッドを持っていけば、解決できること。

ハイブリッドなシステムを手に入れた喜びは、つかの間で終わりました。でも、これらのアメリカメーカーの、釣り人のわがままに応えようとしたアイデアや努力はすばらしく、いつか別の形で進化したものに出会えそうな気がしました。期待をしています。この手の失敗は、何度でも、大歓迎。人間関係の失敗と違い、いとも簡単に、回復できます。

2014年3月18日火曜日

釣りの、相棒。道具編。

フライロッドメーカーnorthlandのルアーロッド。ちょっと、めずらしいです。サクラマスなどの、大川用です。

この日、魚は釣れなかったです。無反応でした。

ダイワのアンダースピンキャストをセットしてみました。
スピニングロッド用の、クローズドフェイスリールです。レバー操作でラインの送りこみができます。本流などのスプーンやメタルジグでの、ボトム狙いに便利かも。まだ、魚が釣れてないので、<講釈>はまた後日改めて。

これは、ベイトロッド用のアブマチック(右)と、無名メーカーのやや小型(左)。外見が、ちょっと似ている。以前は、コピー物をバカにしたけど、近頃はその情熱に、拍手です。だって、製品化するには、すごいコストと労力が掛かっているはずだし、しかもあまり売れないだろうし。この無名メーカーは、よほどアブマチックが好きなんだろう。今年は、この無名クンを川や湖に、連れていこう。