2020年9月14日月曜日

hardy  パラコナ W.F.hardy  6番 9f

午前中は雨でしたが、午後から晴れたので、ブラウントラウトで有名な川へ行きました。

じつは、昨年の今頃、ドライフライに巨大ブラウンが出たものの、葦の根に潜られ、フックが外れてしまいました。

一年ぶりに河原に着くと、大きな川の宿命で、川の流れの位置もポイントの形状もすっかり変わってしまいました。ただこの時期の日没は、案外早いので、良さそうなプールで、10番のマドラーカディスをキャストしました。

プールですが、流芯は流れが速く波立っています。ドライフライですが、ほとんど見えないので、ダウンクロスへのウエットのような釣り方です。

数投目でいきなりロッドが絞り込まれました。そのまま流芯に乗って下流に走ったり、深く潜ったり、 なんとか引き寄せることができました。


ブラウンの55センチ。胸ビレが大きく、このチカラで底に潜ったようです。

竿は、ハーディのバンブーで、W.F.というシリーズ。ウエイトフォワードの略ではなく、ウイリアムさんという人の名前。ハーディの竹竿の歴史で、竹という素材で、グラスやさらに新しい化学素材に対抗しようと、竹竿の集大成として登場した竿と言われています。結果は、時代の波に抗しきれず敗北しましたが、ハーディのノウハウが蓄積された、すばらしい竿です。キャスティングはやや鈍重な印象ですが、飛ばすというよりは、長いラインをループが移動しながら運んでくれる感じです。大きな魚を掛けたときも、穂先からバットまで、全体で魚の引きを吸収してくれます。


禁漁まで、あと2週間になってしまいました。
山岳渓流の岩魚か、今年はまだヤマメを釣ってないので、どこかに遠征しようか、台風が来ないことを願いながら。

マドラーカディスは、神奈川県のタイヤーに巻いてもらいました。私のタイイングよりも、はるかに上手です。特定の虫というよりも、虫っぽさ、が表現できている。何に見えるかは、魚たちに任せればいい。