2021年9月21日火曜日

 W.F.HARDY 8フィート 5番

W.F.HARDYという竹竿は、1960年代初期に販売されました。時代がグラスロッドへの移行期で、ハーディという会社としては、グラスに注力したかったのか、市場でも竹竿が時代遅れの印象だったのか、数年で廃盤になってしまいました。

ただウイリアム フレデリック ハーディさんがデザインしたこのシリーズは、根強いファンがいたらしく、1980年から2000年あたりにかけても、販売代理店からの依頼があると、受注生産していたようです。

写真の5番8フィート 3ピースは、1986年製です。 全体的に張りがやや強い竿ですが、渓流などではティップ部分だけを曲げるようにしながらの投射で、ドライフライで釣り上がり、イブニングではその渓流が流れ込むダム湖で、大きめのウエットフライの釣りができたりと、実戦的な竿です。

今年は8月の豪雨のせいで、濁流になってしまった渓流も、9月になってようやく水が澄みました。禁漁期も近いので、名残惜しい気分で、イワナ釣り。


いつもは10番前後のハンピーなど大きなドライを使いますが、この日は小型のカゲロウにライズしているイワナに無視されて、16番のパラシュートに替えて、ようやく釣れました。
もう夕方5時30分で、あたりの景色は薄暗くなります。