2023年12月30日土曜日

 歳末のデカブラウン

明日は大晦日、2023年の釣り納めに、犀川に行きました。

先週の日曜日が、今年ラストの釣りのはずでしたが、ボウズでモヤモヤ。

きょうは天気も良く、気温も10度ぐらいなので、再度挑戦。

はじめは普段あまりやらないダブルハンドをやりましたが、小さなアタリがあったのみで、きょうもボウズか。

イブニングはシングルハンドにして、ドライでスタート。水面直下のニンフに替えて、水面をリトリーブしてくると、波紋が広がったものの、フッキングせず。ソフトハックルに替えて、ややスイング気味に横切らせると、ググッとロッドが曲がる。重く強い引き。ニジマスか? ブラウンか?

なんとか岸に寄せてきて取り込めたのは、58センチのブラウンでした。




今年の最後に、うれしい1匹。
写真も暗い画像ですが、無事に撮れました。
じつは、今年の3月に63センチのブラウンを釣ったのですが、そういう時に限って、データトラブルで、画像が消失しまって、復旧が出来ずに、悔しい思いをしました。


ロッドはハーディ パラコナ デラックス6番9フィート。この竿を初めて持った時は、重さに閉口しましたが、最近は慣れてきたのか、ラインの重みが気持ち良くロッドに乗り、とても好きな竿になりました。
段巻きが美しい竿です。
ソフトハックルというとそれっぽいですが、シェニールとハックルだけの、名前も無いチープなテンカラ毛鉤。





2023年11月26日日曜日

 犀川 晩秋

晩秋と書きましたが、初冬のほうが、正しいかも。

手袋せずに、釣りをしていたら、かなり冷たく感じました。

夕方になると、気温は5度まで下がりました。

そのせいか、カゲロウどころか、ユスリカさえ、流れてきません。

当然、ライズも無く、派手なフライ、地味なフライ、川虫っぽいフライなど、いろいろ試しましたが、反応なし。そこで、最後は、どうせダメなら、以前同じポイントで反応があったドライで勝負。

すると、波紋が広がり、合わせると、空振り、かと思ったら、強烈な引き。ジャンプしてから、流心にまっしぐら。しばらくして、寄ってきたのは、大型のニジマスでした。50センチありました。


夕暮れで、フラッシュ無しで撮ったら、真っ暗な画像だったので、自動補正をしたら、なんだか昔の新聞のような画像に。

竿は、W.F.HARDY です。この竿は、大物を取り込むときに、竿全体がなめらかに曲がり、なんとも言えない安心感があります。

2023年11月19日日曜日

 きょうも、犀川へ。

良い天気で、気温も高く、風もないフライ日和。

日中から、さまざまなサイズのカゲロウが、水面を流れています。

ただ、プールを眺めていても、ライズがない。

ウエットで釣り下ってみますが、アタリなし。

そうこうしていると、少し離れた下流で、ライズらしきものを発見。

そのポイントまで行き、ウエットを流してみるが、反応なし。

ライズも続かず、あきらめ悪く、ドライに変更。

ポジションもサイドに変更して、流し込んでいくと、いきなりロッドにアタリ。


37センチのブラウンでした。

おそらくフライを吸い込んで、反転したときに、自動的にフッキングしたようです。

水圧の強いプールにいた魚なので、サイズ以上によく引き、ランディングまでたいへんでした。

2023年11月15日水曜日

 GRAIN Fauchard  (グレイン フォシャール)

私のクルマには、安いフライロッドとスピニングロッドが常に積まれています。

ちょっと空き時間があって、近くに釣り場があると、どうしても釣りをしたくなります。

また、そんなときに限って、魚の反応が良かったりします。


日曜日、お気に入りのバンブーロッドを持って、犀川に行きました。ところが、到着すると、冷たい雨降りです。バンブーロッドは、雨の中で使うと、まれに金属フェルールが抜けなくなるトラブルがあるので、トランクに置きっぱなしの GRAIN Fauchard グレイン フォシャール という5番 8フィート6インチ 3ピースのグラファイトを使うことにしました。この竿、中古ショップで、処分特価コーナーに、誰にも買われることがなく、激安のまま放置されていました。番手も長さも、オールラウンドに使えそうなので、予備竿として活躍しています。フォシャールというのは、西洋でポールアームという、槍や薙刀などの武器の意味らしい。立派な名前と、不釣り合いな安い値段が、気に入ってます。


小雨の中、夕方になると、ドライフライに魚が出ました。

33センチのブラウンです。


写真に、カメラのストラップが写ってしまいました。

このあと大物?も出ましたが、魚が走りだして、リールが逆回転したときに、親指がハンドルノブに当たってしまい、ティペットが切れてしまいました。


安い竿ですが、グリップはハーディのような小型のフルウェルで、アクションも3ピースで、センター部分がなめらかに曲がる、値段の割にとても良い設計です。犀川も、魚が水面の水生昆虫を食べている時は、ロングキャストは不要で、むしろ自然なドリフトのためのリーダーや竿の操作が大事です。この竿は表記が5番用ですが、6番のダブルテーパーを使って、10メートル以内を、チカラを抜いて、静かにキャスティングすると、フライがライズに向かって、ゆったりと流れていきます。



2023年11月4日土曜日

 犀川 秋のドライフライ


今年は10月初めは残暑が厳しく、中旬から一転して冷え込み、また11月に夏日になり、気温が25℃以上になったりと、体調管理がむずかしいです。おまけに、川に立ち込む釣りは、外気は暑いのに、水温は冷たく、上半身は暑いのに下半身は冷え込むという、身体機能も混乱してそうです。

そんな初夏のような陽気のせいか、犀川は日中から、カゲロウが舞っていました。

ただライズは無く、魚は沈黙していました。ウエットフライを沈めても、まったく反応がありません。3連休の初日で、普段は釣り人もいないような河原も、バーベキューしながら、釣りをしているグループもいます。「今日はダメか」帰ろうかとも思いましたが、夕方の渋滞に巻き込まれる時間帯なので、お茶を飲みながら、川と紅葉の景色を眺めていました。

やがて薄暗くなりはじめた水面を流れるカゲロウが、スっと水中に引き込まれ、姿を消しました。流れの筋を確認してから、フライをドライフライになんとか変更(最近、老眼なのか、イブニングで、アイにティペットがなかなか通らない)

やや上流から流し込むと、先ほどのカゲロウのように、スっと水中に。



30センチほどのブラウンでした。釣りは、ボウズでも楽しいですが、1匹釣れると、何倍も楽しくなるものですね。


フライは13番のパラシュート。平凡な毛鉤ですが、平凡なパターンは、よく釣れます。良く釣れるから、平凡なのですね。

2023年10月18日水曜日

 犀川 熊にご注意


今年はOSO18、朱鞠内湖の釣り人死亡など、クマの被害が多かった。

きょうも、北陸、関東で、住民が被害にあっています。富山県の被害は、山間部ではなく、平地の田園地帯なので、山奥だけの話では、なくなってきました。長野県でも、罠にかかったクマの近くで、男性が頭部損傷で亡くなっていたニュースがありました。

わたしも今年の夏に、渓流釣りをしていて、巨大なツキノワグマに遭遇しました。約20メートル上流を、よくテレビの動物番組で、クマが鮭を取るために、ザブンザブンと川の中を跳ねまわるシーンがありますが、そんな感じで横切っていきました。

人間でいえば、ラグビーやアメフト選手のような体格で、太って肉付きがよく、手足も太く、顔もデカい。自分は、恐怖で、固まって、身動きできなかったです。幸い、こちらに気付かなかったのか、視線も合わないまま、クマは急斜面の土手を高速で駆け上がっていきました。

あの体格と、運動神経、爪や牙を思うと、絶対に抵抗して勝てる相手では、ありません。


それから、その渓流は脚が向かわなくなり、犀川に行くことになりました。


ところが、犀川殖産漁協の管轄区域でも


大きなクマの足跡です。OSO18は、クマのサイズは手足の横幅で計測するらしく、18センチだったことからそう呼ばれることになったのですが、このクマは12センチです。
ただ、OSOはヒグマですが、ここにいるのは、ツキノワグマなので、その種族では、かなり大型になるかと思います。おそらく、人間と同じぐらいの体長かと思います。
爪痕を見ても、これで叩かれたら、即死です。

犀川は、本流と言っても、山間部の谷を流れています。両岸には、たくさんの山々があります。それらの山には、間違いなく、かなりのクマが棲息しています。
SAI12に、ご注意ください。


2023年10月8日日曜日

 ペゾン トラウン


初おろしの竿で、良型の魚が釣れるのは、めったにないことですが、まぐれでも経験できて、うれしいです。

きのう、オークションで落札した、ペゾンのトラウンが到着しました。

さっそく、犀川へ行きました。

キャスティング練習を兼ねて、ウエットフライを投げては引いてくると、


ブラウンの45センチが釣れました。

全体がオリーブ色で、斑点が綺麗でした。


トラウンという竿は、シャルル リッツが、オーストリアのトラウン川用に設計した竿です。トラウン川には、ハンスという地元の名人がいて、リッツもよく釣りに行った川です。

トラウンという竿は、6番 8フィート2インチです。

ファリオクラブと比べて、ちょっとだけ短いですが、その分だけ、アクションは軽快で、広いプールでライズしている魚に、ドライフライを投げるのに向いています。


 

ロイヤルコーチマンを、羽蟻、バッタなどの陸生昆虫のイミテーションだと屁理屈をこねる釣り人もいますが、実際には、カゲロウの羽化でも効果がありますし、虫がまったく流れていないときも、魚が反応します。

2023年3月1日水曜日

 2023 ファリオクラブで犀川

ことしは、正月に流行り病に感染して、その後も体調がなかなか戻らず、犀川のスタートが遅れてしまいました。

ここにきて、ようやく回復して、2回ほど通いましたが、アタリはあったものの、魚の引きを味わえなく、ウ~ンと唸っていました。

先日の日曜日、ファリオクラブを持って、再び犀川に行きました。ファリオクラブ、最近買った中古のレストア物です。といっても、傷などは全く無く、前のオーナーがガイドだけ新しくしたものです。ガイドの取り付けも、ラッピングのスレッドの色は変えてあるものの、プロに依頼したのでは?と思えるほど美しい仕上がり、とても良い買い物でした。

ファリオクラブというと、昔の欧州のキャスティング大会などで、ハイスピードハイラインで、ロングキャストするための竿といったイメージがありますが、実際手にした感触は、しなやかなウエットロッドといったアクションです。

この日は、温かいそよ風が吹き、河原の砂地には、釣り人の足跡がたくさんありました。

日中は無反応でしたが、イブニングになり、ダウンクロスに投げたマドラーミノーに、大物?がヒットしました。今年最初の大物の引きなので、慎重にやり取りしましたが、その慎重さがかえって身体を硬直化させたのか、何度か竿を絞り込んだこんだあと、フックが外れてしまいました。

ああ、やっちまった、河原に座り込みたくなりました。

ただもう日没も近いので、もう少し下流を狙っていると、再びアタリ。

こんどはそれほど大きくないものの、ジャンプしたり、元気のいい魚です。


27センチのニジマスです。ファリオクラブの1匹目は、竿の名前にちなんでブラウンであったら理想的でしたが、それでもじゅうぶんに思い出に残る1匹です。写真が下手なのが、ニジマス君に、申し訳ない~。

マドラーには、カジカ、ヒゲナガ、バッタなどさまざまなバリエーションがありますが、今回使ったのは、細い金色ボディのもっともオーソドックスなタイプです。空気抵抗が大きいので、リーダーは太くて短めが扱いやすいです。