2020年11月24日火曜日

 pezon et michel  longcast

ペゾン ロングキャスト  8フィート7インチ #6~7


ルアーの友人から、ホームリバーで良型のニジマスが釣れたとの連絡。

私が1週間前に行った時は、水面を流れる落ち葉が多すぎて、釣りにならなかったので、チャンス到来とばかりに、久しぶりにペゾンのロングキャストという名前の竿を持って出掛けました。

ホームリバーの通年エリアは、流域が10キロぐらいあるので、こんな山岳渓流のような岩盤ポイントもあります。


上流から白とピンク色で作ったウエットフライを流しては、流芯脇を逆引きをしていると、

強いアタリがありました。

引きも強く、かなりの大物です。岸に寄せても、またすごいパワーで、流芯に戻ってしまいます。ティペットも4Xなので油断できない。

それでもなんとか、竿のしなりで岸に寄せることができました。



頭部や顔が大きな、サケのようなニジマスでした。

おそらく重量では、私のトロフィーだと思います。

ペゾンのロングキャストという竿、持ち主によってはヘビーな硬い竿で、8番のシューティングヘッドもキャストできで、そのぶん至近距離で使えないと解説されたりしています。

おそらく、バンブーロッドは同じ製品でも、かなりの個体差があるからかと思いますが、私のロングキャストは、竿の自重だけでバット部分がシャフトになって大きく曲がるほど、柔らかいです。使用ラインも6番のダブルテーパーで、至近距離の釣りも問題なく使えます。

アクションは5番のコロラドの兄貴分といった感じです。


フライは、河原で拾ったシロサギの羽と、ピンクのハックル。


フライボックスで長く眠っていたフライです。今日、箱を開けたとき、なぜか気になって、それが結果的に正解でした。ほかのフライでも釣れたかもしれませんが、いいえ、そうではなく、きょうはこのフライだからこそ釣れたんだ、と思って布団に入ります。


2020年11月23日月曜日

 B.haran  5番 8フィート6インチ


11月1日、ホームリバーの通年解禁エリアに行きました。

天気も良く、おだやかで、川の水量も減水していて、フライフィッシングには絶好の日和。

竿は、英国人ビルダー B.Haran さんが作った5番 8フィート6インチ。

名前はアランと読むそうです。

日本の有名ショップが代理店になって販売していたようです。

英国人ビルダーの作ですが、ロッドデザインは、ガイドラッピングもグリップもバットの飾り巻きのフランス国旗も、もう泣きたくなるほどのペゾンそのままです。

アクションは、本家のペゾンと比較して解説するほどのペゾン通ではありませんが、柔らかなパラボリックで、長さがある割に持ち重り感のない、中規模の川にピッタリ。

写真のプール、右から左へ流れています。
ススキの土手側に流芯があります。
コカゲロウやユスリカへのライズでもありそうなポイントですが、水面は静かな状態。

ところが土手際の流芯を眺めていると、規則正しく波立つ流れが、時々不規則に盛り上がったり、逆に崩れたり。
これは流芯の水面下で、魚が餌を取っているサイン。

開けたポイントで、水も澄んでいて、うっかり近づくと魚は警戒するので、接近せずにソフトハックル14番サイズを斜め上流にキャストしました。ドライフライだと、魚が食うのが見れますが、波立った流れの水中で、地味なフライを見ることは不可能で、斜め上流へのキャストはラインやリーダーが、どんどん弛んで流れるので、そのままにしていると仮に魚が水中でフライを咥えても、竿はまったくアタリを感知できない。

ただ波が不規則な変化する場所はだいたいわかっているので、フライを1メートル上流に着水させたら、湖でストリーマーでも引くかのように、竿先を下げて向こうアワセでフッキングするほど強めのリトリーブをすることに。
これは失敗すると、水中のリーダーやフライがおこす不自然な波動で、魚が警戒してしまうのは承知の上で、イチかバチか。


リトリーブ中の左手にググッとアタリが伝わって、Haran rod に大物の引き。
寄せると、赤くて美しいニジマスでした。
竿は写真だとまるでペゾンのファリオクラブみたいですね。

フライはボディーハックル状に巻いた、無名のフライ。
この時期だからこんなパターンで釣れたのだと思います。
真冬の厳冬期になると、ライズのあるプールでのミッジの釣りか、大きくて派手なアトラクターフライ引きまくりのどちらかが良く、中途半端なフライへの反応がイマイチになります。
もっとも、真冬にガイドを凍らせながらの釣りは、健康にも悪いですよね。

2020年9月14日月曜日

hardy  パラコナ W.F.hardy  6番 9f

午前中は雨でしたが、午後から晴れたので、ブラウントラウトで有名な川へ行きました。

じつは、昨年の今頃、ドライフライに巨大ブラウンが出たものの、葦の根に潜られ、フックが外れてしまいました。

一年ぶりに河原に着くと、大きな川の宿命で、川の流れの位置もポイントの形状もすっかり変わってしまいました。ただこの時期の日没は、案外早いので、良さそうなプールで、10番のマドラーカディスをキャストしました。

プールですが、流芯は流れが速く波立っています。ドライフライですが、ほとんど見えないので、ダウンクロスへのウエットのような釣り方です。

数投目でいきなりロッドが絞り込まれました。そのまま流芯に乗って下流に走ったり、深く潜ったり、 なんとか引き寄せることができました。


ブラウンの55センチ。胸ビレが大きく、このチカラで底に潜ったようです。

竿は、ハーディのバンブーで、W.F.というシリーズ。ウエイトフォワードの略ではなく、ウイリアムさんという人の名前。ハーディの竹竿の歴史で、竹という素材で、グラスやさらに新しい化学素材に対抗しようと、竹竿の集大成として登場した竿と言われています。結果は、時代の波に抗しきれず敗北しましたが、ハーディのノウハウが蓄積された、すばらしい竿です。キャスティングはやや鈍重な印象ですが、飛ばすというよりは、長いラインをループが移動しながら運んでくれる感じです。大きな魚を掛けたときも、穂先からバットまで、全体で魚の引きを吸収してくれます。


禁漁まで、あと2週間になってしまいました。
山岳渓流の岩魚か、今年はまだヤマメを釣ってないので、どこかに遠征しようか、台風が来ないことを願いながら。

マドラーカディスは、神奈川県のタイヤーに巻いてもらいました。私のタイイングよりも、はるかに上手です。特定の虫というよりも、虫っぽさ、が表現できている。何に見えるかは、魚たちに任せればいい。




2020年6月1日月曜日

partridge golden shadow 8 #6

雪解けの増水も終わり、渓流に行きました。
濁りはないものの、やや水かさもあり、流れも強く、ドライフライのポイントは少ないし、ポイントの面積も小さく、流す距離も短いです。

それでも10番のやや大型のパラシュートを漂わせると、25センチほどのイワナが釣れました。
グリップと比べると、もっと小さい魚に見えますが、この竿のグリップが28センチもあります。イギリス人はゴツい手をしてるからか、と思うと、ハーディとかのグリップはもっと小さいです。アメリカのレナードだと21センチと、西洋人の体格に比べるとすごく小型です。
この竿は、パートリッジのバンブー6番8フィート。6番表示ですが、ブランクがかなり細めに作られていて、実際の釣りでも5番ラインが扱いやすいです。5番ラインで至近距離のキャスティングでも、ラインの重みが十分にバットに載る感じです。ラインやリーダーにスラックをあたえるなど細かい操作もしやすいです。

この竿、長すぎるグリップが、リールの重さによるカウンターバランスに伴って、山岳渓流の小さなポイントをひんぱんにキャストする釣りでは、竿が軽く感じられ、なんとも具合がいいです。ブランクもバットまで細いので、魚の引きも味わえます。
もともと日本の渓流釣り用に開発された竿ではありませんが、偶然にもフィットしてしまうのが、釣り道具のおもしろいところです。

2020年5月18日月曜日

        daiwa jet cast 56 ML

渓流に入る予定でしたが、ダムからの雪解け水の大増水。

湖に変更。霧があり、カゲロウなども水面にいないので、今回はフライではなく、ルアーをやってみました。
ロッドは、グラスロッド ダイワ ジェットキャスト。
リールは、アブマチック160。
ルアーは、メップスのスピナー。

ほぼ半世紀前のスタイル。その頃は、今のように竿が、トラウト用、バス用などと、分かれていませんでした。ルアーというオモチャみたいなもので魚が釣れる驚きや新鮮さが、それだけで楽しかった。
とくにスピナーは、金属素材で、形も回転する構造も、自然界のエサにはまったく似てなくて、これを魚はなんだと思って追いかけて食いつくのか、ほんとうに不思議です。

スモールマウスバス 約30センチ
目が赤くて、リールのカップの色と同じでした。

遠浅の砂地のポイントで、水深はひざぐらい。
日中は底まで良く見えるけど、魚の姿はまったく無し。
そんな場所も、夕方になると、どこからか魚がやってきます。
投げては巻くを繰り返しただけですが、5匹ほどヒットしました。
自分にしては、大漁です。

2020年2月2日日曜日

パートリッジ バンブーロッド 8f6 6番 tradition

2020年1月26日

本来なら、寒くて河原などに立ってられないのですが。
小春日和で、ほんとうの春先のような温かさ。

ホームリバー 通年解禁区域で、ニジマス狙い。

パートリッジのバンブーロッド ダブルテーパーフローティングライン
サイズ8のウエットフライで、ダウンクロスのスウィングと逆引き

流芯脇を逆引き中に、重く押さえ込むアタリ

52センチのニジマスでした。
パートリッジのバンブーロッドは、しなやかさとタフさの両方があるので、
このサイズの魚でも、硬すぎてティペットを切られたり、不規則な振動が発生したりすることがないし、柔らかすぎて、バットの限界まで曲がって、走りを止められない、ということもなく、一定のシナリで、少しずつ寄せることができます。

アクションは、オールマイティータイプで、ロングキャストを目的にしたわけでも、食い込みの良さを目的にしたわけでもなく、では平凡で特徴がない退屈な竿かというと、そんなことはなく、とても安心感のある、よく出来た設計の竿です。
欧州の竿というと、英国のハーディとフランスのペゾンが代表格ですが、その2社はあまりにバリエーションがありすぎて、購入の時に選択を間違えると、予想したイメージと違ってしまうことがあります。その点パートリッジは、どの番手もオールマイティータイプだけといった感じで、共通のアクションです。例えは変ですが、「昔中華のラーメン」といった感じです。
至近距離から、そこそこのロングキャストまで、ストレスなく使えます。


最近大物を釣ったルアーとフライです。
 
                                 
魚がなぜこれらに食いつくのか、何十年釣りをやっても、わからない。

2020年1月2日木曜日

dowluck bamboo rod その2

12月15日

冬でも暖かく、ホームリバーの通年エリアへ。

ルアーのキャスティング練習を兼ねて、前回大物が出たポイントより15分ほど上流へ。
減水した淵をダウンクロスに投げては、逆引きでteen woodsというスピナーを引いていました。
メップスのレインボースケールに似たルアーです。

あと数メートルでロッドという岸の近くで、ひったくられるアタリと、反転する大きな魚影。
向こう合わせで、フッキングしました。あまりにおおきな魚でビックリ。


ニジマス、55センチもありました。
自分のレコードです。

ルアーは、よく足元の浅場でヒットします。
過去には、ルアーを追ってきて、そのまま岸に乗り上げたニジマスがいました。
また、巻き終わって、ルアーが竿の穂先から空中にぶら下がってるときに、
ジャンプして食いにきたニジマスもいました。

いずれも釣り人が目の前にいる状態です。
よくトラウトは後方からそっと狙わないと警戒されて釣れないと言われますが、
実際には、テーブルでお見合いしてるような位置でも、釣れるものです。