アンタッチャブル川は、日本海に注いでいます。私が勝手に名付けました。
豪雪地帯を流れて、河原に雪がなくなるのが、5月。濁った雪解け水がおさまるのが、6月初め。それから間もなくして、梅雨の増水。それがやっとおさまると、虻の猛攻撃。その間も集中豪雨や台風通過で泥流に。そのまま9月末で、禁漁期間に。
年間券を買っても満足に釣りができなかったり、現場で監視員から日釣り券を買うと2000円もします。
中流域から下流にかけて、これでもかと言うほど、堰堤や発電用の取水や放水口が連続しています。工業用品や農薬肥料メーカーの工場もあり、煙突からは煙が匂い、排水路は不気味な色をしています。
自治体では、この川のウグイやコイは、食用抑制の対象。つまり、食べるな、危険。亡くなった方もいて、症状は水俣病に似ていたようです。
数十年前、飲用水にこの川の水を使う計画もあったようですが、中止になりました。工場の担当者が行政側に、「水質検査したところ、汚染されているのでやめたほうがいい。ただ汚染原因は、自分の工場ではありませんが。」と連絡してきたそうです。支流には、火山性の酸性の川があったり、水銀が流れたりしています。根本原因が、人工的か自然由来かは、はっきりしない。
漁協は、そんな水域でも、毎年恒例に鮎の放流と、鮭の採卵事業は続けています。また不思議なことに河口やその近くの海では、釣り人が普通にスズキ、ハゼ、クロダイなどを釣って、食べています。安全か危険か、なんだかよくわからない。
人間が飲めない水の川での釣り。
そんなアンタッチャブル川、中流域のニジマスです。
30㎝ほどですが、体高があって、銀ピカでした。
ドライフライ(エルクヘアカディス)で釣りました。
写真だと、美しい川の、綺麗な渓流魚。
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