犀川 コカゲロウのマッチ ザ ハッチ
犀川は先週よりも、さらに減水しています。水も澄んでいて、ふだんは立ち込めないポイントにも、接近できます。橋から見ると、川のド真ん中まで立ち込んでる釣り人もいます。
気温も高いし、風もそよ風。そのせいか、広いプールにはたくさんのコカゲロウが飛んでいます。もっと大きなカゲロウもいます。
それなのに、ライズがない。。。水面には、黄色いコカゲロウが次々と流れてくるのに。
仕方なく、ニンフやウエットをあれこれ交換しながらアタリを待つものの、無反応。
やがて日が傾き、風が冷たくなり、水面を流れるコカゲロウも減ってきました。
「きょうはダメだったか」
そう思いながら、薄暗くなったゆるやかな流れを見ていました。
すると、水面に波紋が広がった気がしました。もしかしたら、あまりにもライズを待ち望んだ脳ミソが、幻覚を引き起こしたかもしれない。それでもライズのあった付近に近寄ってみると、小さな波とともに、波紋がゆっくり広がります。
やや上流側からコカゲロウのフライを着水させて流し込むと、波紋が広がりました。小さなフライなので、そのまま待っていると、竿に魚の引きが伝わってきました。
35センチほどのブラウンでした。水中では小さく見えましたが、寄せてみると思ったより良いサイズでした。このあと、同じぐらいのサイズが2匹釣れました。
フライは、コンパラ イマージャー (16番)です。
コンパラ イマージャーというと、いかにもって感じのマッチ ザ ハッチ野郎のフライですが、私の感覚では、「ハックル無しエルクヘアカディス」。エルクをフックに縛っただけ。
味も素っ気も無いですが、
1 空気抵抗が少なくキャスティングトラブルが少ない。
2 ウイングの形を指先で変えられる。イマージャーから、ダン、スピナーに早変わり。
3 沈んだ状態でも釣れる。スイングや逆引きでもヒットする
など、とても使い勝手が良いです。
フックがマスタッドの16番なので、ティムコだと18番ぐらいのサイズです。
それにしても、今回釣れた犀川のブラウン、コカゲロウが大量ハッチしている時には食欲が無く、日が暮れて餌が少なくなったとたんに、焦ったように食欲が旺盛になるという気まぐれ。
パーティーや宴席で、目の前にご馳走が溢れてると手をつけないのに、テーブルを片付け始めると急に食べだす酔っぱらいに似ている。
追伸です。 休日の夕方、長野市方面に向かうクルマは、国道19号の片側通行で、大渋滞に巻き込まれます。この日も水内ダムから小田切ダム間で、1時間以上の渋滞でした。