2021年3月14日日曜日

    コータック CR56 買う時の注意

フライリール coatac CR56は、頑丈で、とても愛着のあるリールです。クリック式で、ドラグ調整の機能さえありません。アウトスプールなので、「そんなもん不要だろ」という潔さ。ライン収納量もじゅうぶんにあり、コートランドのダブルテーパー6番、30ヤードの長さが収納できます。本体の重量もやや重い125グラムで、バンブー、グラスロッドに合います。

値段もリーズナブルで、ヤフオクなどでは3000円以下が相場のようです。6番ぐらいの釣りは、フローティングラインのほかにも、ティップシンク、湖用にモノフィラと組み合わせるシューティングヘッドなど、釣り場に合わせたシステムで対応する楽しみもあり、替えスプールの数も増えてしまいます。そんなときに値段が安いCR56は、ありがたい存在です。

ただ唯一、注意したいことがあります。それはロッドのリールシートとの相性です。CR56には、フットの形状、長さ、厚さが違うものが混在しています。

コータックは長くハーディの輸入代理店をしていたので、ハーディのロッドなら合うだろうと思いたくなりますが、ハーディも竿やリールによってバラツキがあり、そのバラツキにコータック、またはリールメーカーが合わせたために、さらに混乱したかもしれません。とにかく買ってみて、合わせてみなければ、装着できるかわからないです。

下の写真は、リールフットが厚いタイプです。フットが厚すぎて、ハーディのスマグラー6番のリングに、入りません! こちらをタイプAとします。



次の写真は、リールフットが薄いタイプです。スマグラーに装着できます! こちらをタイプBとします。

次に、タイプAとタイプBの、見分ける方法です。
リールのフット裏側を見ます。


下側のフットには、刻印された BRITISH MADE のマークがあります。こちらが、フットの薄いタイプBです。こちらのほうが、グラファイトのデラックス、ソブリンなどにも装着できます。

上側のマークなしで、フットの厚いタイプAは、1980年代以前のグラスロッドやバンブーに装着できます。

ほかのメーカーとの相性については、よくわからないです。ただ、薄いほうのタイプBなら、フット裏にシールなどを貼って調整できます。いっそのこと、安いリールなので、AとB、両方を持っていれば、さまざまなメーカーのリールシートに合わせられるかと。

スプールはA,B間で、互換性あります。

それと、コートランドのRIMFLYというフライリールも、同じ製品です。
右側のリールで、中央にRIMFLYの文字、フットもAとBの両タイプがあります。

文字がかすれていますが、左がコータック、右がCORTLANDの表示です。

追加画像です。コートランド社のRIMFLYリール。
エンブレムマークが違うだけです。ただ、このエンブレム、なかなかカッコいい。