2014年12月14日日曜日

テンカラ開眼? その5
northland fly rod その4

私のホームリバー、下流部のニジマス釣りが、通年解禁になりました。秋から春までの禁漁期間が無くなりました。一年中、釣っていいですよ、ということです。他の川の漁協も同じような対応が、増えているようです。釣り人としては、うれしいです。しかし、それでは今まで禁漁にしていた理由とかその根拠はいったい何だったか、よく説明されないままの変更は、いまひとつしっくりしないです。

そんなことを思ってた自分が、ゆるい流れでライズするニジマスを見た途端、すべてを忘れてフライをキャストしているのだから、私の正義など、デタラメなものです。

この日のライズは、20番サイズの小型カゲロウを食べているようです。それに似たドライフライを流せば、釣れると思いました。ただ今年は、テンカラをテーマにしていたので、少しおおきめの16番のソフトハックルを選択しました。
一投目にニジマスの前を通過しましたが、無視されました。ところが、「だめだったか」とラインをリトリーブしてくると、別のニジマスが食いついてきました。

30㎝のニジマスです。竿は、ノースランドのスーパースロー(northland super slow)、8ft4inchです。もともとの設計はロングリーダー用だと思いますが、私はフライまでの全長で10ftぐらいで使用してます。
「どうだ、ソフトハックル使えば、ミッジフライなんか必要ないだろ!」と、勝った気分になりました。(何に勝ったのか不明ですが⁉)

しかし、そのあとが続きません。フライを流すと、魚たちは迷惑そうに、横に移動してしまいます。さらにしつこく流すと、、ライズまで止まってしまいました。
「これでミッジを使って釣れたら、自分のアイデンティティーが壊れる」などと思いながら、20番の小さな毛鉤を結ぶ。
やがて、再びライズがはじまりました。
小さなドライフライが流れてゆく。ニジマスが何の疑いもなく、ゆっくり食いつく。合わせると、銀色の魚体が、身をくねれせている。
「ウーン」。多数派が時間をかけて築いたセオリーに、自分が負けた気がした。

(その6に続く)